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第八章 サイアク 第三話

Auteur: 夏目若葉
last update Date de publication: 2025-04-26 08:52:05

「朝日奈さん、頭をあげてよ。前も言ったけど、謝らなきゃいけないのはこっちのほうだから」

「え……」

「せっかくパーティに来てくれたのに、怪我させてしまって悪かったね」

「いえ、そんな……」

 私の怪我のことをそこまで気にかけてくれていたんだと思うと、香西さんの人柄とやさしさに涙が出そうになった。

「これ……あの時、貸していただいた洋服です。本当にありがとうございました」

 手に提げていた紙袋をそっと差し出すと、香西さんは一瞬驚いたような顔をした。

「せめてものお詫びのつもりだったから貰ってくれてよかったのに。気に入らなかった?」

「いえいえ! そんなことは決して!」

「だったら……」

「逆に私なんかがもったいなくて貰えないです!」

 思ってもみないことを言われ、私はブンブンと手を顔の前で横に振り、受け取れないと頑なに強調して見せた。

 そんな私の態度を見て諦めたのか、香西さんは笑って私が差し出した紙袋を手にする。

「それとこれは……ほんのお口汚しなんですが」

「……?」

「先日、ご迷惑をかけたお詫びのしるしです」

 ボーっと立ち尽くす香西さんに、無理やりそれを受け取
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